レーブの定理
「スマリヤンの決定不能の論理パズル(白揚社 2008年)」という本にレーブの定理がわかりやすく紹介されていたので、それを紹介したいと思います。
レーブの定理
任意の命題について、もし4型の推論者がとを信じるならば、を信じる。
ここで、というのは、「命題を信じている」という意味で、4型の推論者とは以下の推論規則に従う人です。
証明する前に補題を2つほど示します。
補題1
証明 ∵(A2)と同値
∵(1),(A1b)より
∵(2)のをに置き換え
∵ のを,を,
をに置き換え
∵(1),(4),(A1b)より
∵(5),(A1b)より
∵(3),(6)より
∵(A3)より
∴ ∵(7),(8)より
∵(4)より
∵ のを,を,
をに置き換え
∵(2),(3),(A1b)より
∴ ∵(1),(4),(A1b)より
ではレーブの定理を証明します。
レーブの定理
証明 ∵補題2より
∵ のを,を,
をに置き換え
∵(1),(2),(A1b)より
∵(A1b)より
∵(A3)より
∵(A1b)より
∴ ∵(3),(4),(5),(6)より
これで、レーブの定理が示せました。
実は、本はまだ半分までしか読んでないので、これがレーブの定理の全てなのかは分かりません。(まだ読んでないとこにも出てきていたので)
実際にはもっと詳しく書いてあるので、興味があったらぜひ読んでみてください。